Yahoo!ショッピング広告とは?種類ごとのメリット・デメリットを紹介

Yahoo!ショッピング広告とは?種類ごとのメリット・デメリットを紹介

Yahoo!JAPANが運営するオンラインショッピングモール「Yahoo!ショッピング」では、広告を出稿できます。なかには低予算で始められる広告もあり、コストをかけずにユーザーの流入や商品の露出を増やしたいときに便利です。

ただし、広告の手法次第ではコストに見合った効果が得られないこともあるので注意しておきましょう。

今回は、Yahoo!ショッピング広告について解説します。広告種類ごとのメリット・デメリットや運用のポイントにも触れるので、ぜひ参考にしてみてください。

Yahoo!ショッピング広告とは?

まずは、Yahoo!ショッピング広告に関する基本的な概要を解説します。はじめて出店するときや、過去に広告を出稿したことがないときに参考にしてみましょう。

Yahoo!ショッピングの基本的な特徴

Yahoo!ショッピングは、120万店以上の出店者を抱える国内最大手クラスのショッピングサイトです。

以前はPayPayモールと分かれていましたが、2022年に統合がおこなわれ、Yahoo!ショッピングのみとなっています。

出店者に人気の理由は、初期登録費用・月額出店料・システム利用料がかからず、参入の障壁が非常に低い点です。

Yahoo!ショッピングでは、効果的に売上を獲得するために、さまざまな広告プログラムが用意されています。

後述するソリューションパッケージ広告を利用すれば、大手検索エンジンの検索結果にも自店舗の商品を表示でき、高い効果が期待できます。

Yahoo!ショッピング広告が向いている企業

Yahoo!ショッピング広告が向いているのは、成約率の高い商品を扱う企業です。

「アクセスさえしてもらえれば成約率が高い」「知ってもらえれば確実に売れる」という場合はYahoo!ショッピング広告による高い集客効果が期待できます。

広告はあくまでも商品詳細ページへの流入を増やすための手法であり、購買を促進するひとつのきっかけであることを意識しておきましょう。商品そのものに魅力が低く、アクセスからの成約率が低い場合は広告をどれだけ打ってもコンバージョンしない可能性が高いです。

Yahoo!ショッピング広告は4種類

一口にYahoo!ショッピング広告といっても、「アイテムマッチ広告」「バナー広告」「PRオプション広告」「ソリューションパッケージ広告」と、4つの種類が存在します。

効果を最大化するためのポイントは、特徴を理解したうえで適切に活用することです。まずは、それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解していきましょう。

アイテムマッチ広告

アイテムマッチ広告は「ストアマッチ広告」とも呼ばれており、リスティング広告(検索連動広告)として活用できます。

ユーザーが特定のキーワードで検索したとき、検索の上位に自店舗の商品を表示させられ、より確度の高いアプローチが可能です。

【メリット】

・10円から入札できるので低予算で始められる
・入札順位を広告設定画面上でチェックできる
・広告運用にかかる手間が比較的少ない
・クリックされたときだけコストが発生するのでコスパが良い

【デメリット】

・商品のカテゴリで広告が表示されるので細かなターゲティングができない
・入札価格次第ではほとんど検索結果に表示されないことがある

10円から入札できるため、コストをかけずに広告を試してみたい方にも向いています。ただし、どのような広告が有利に表示されるかは、入札価格による影響が大きいのが特徴です。多少のコストをかけてでも確実な効果を見込みたい場合は、入札価格を上げておきましょう。

PCの場合は検索結果の上位4枠と下位6枠に、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイスの場合は上位4枠と下位4枠に表示されます。

バナー広告

バナー広告は、「テキスト広告」「ディスプレイ広告」と呼ばれることもあり、文字通りバナー型で表示される広告です。

Yahoo!ショッピングサイトのトップページや総合ランキングなど、多くのユーザーが訪問するコンテンツにバナーが設置されるため、露出度が高めです。

より幅広い層にアピールしたいときや、潜在層を獲得したいときに向いています。

【メリット】

・コストをかければ必ず掲載されるのでコスパが良い
・商品だけでなく自店舗(ショップ)の認知度も上げられる
・潜在顧客の獲得に向いている
・クーポンやキャンペーンと連携してアピールできる

【デメリット】

・最低でも3万円以上のコストがかかるので参入のハードルが高い
・広告を出稿する場所や期間に応じて効果が左右されやすい

幅広いユーザーにアプローチできるのが魅力ですが、その分見落とされてしまうことも多いのがデメリットです。出稿のコストが最低でも3万円以上からとなっており、お試し感覚で利用したい方には向いていません。

PRオプション広告

PRオプション広告は、Yahoo!ショッピング内の広告スコアを高く設定できるオプションです。

通常、商品が上位表示するかどうかは、入札価格・キーワード・商品カテゴリとの関連性を基準に広告スコアが算定されたうえで、判断されます。

しかし、PRオプションをつけておけば広告スコアを優位に上げられるので、細かな設定をせずとも上位表示できるようになります。料率は1.0%から30.0%の範囲で自由に設定でき、どの程度広告の範囲を広げるか決めることも可能です。

【メリット】

・コンバージョン課金制なので購入されない限り費用が発生しない
・料率を高くすれば優良ユーザーへの露出を上げられる
・予算に応じて広告にかけるコストを変動させやすい
・検索結果の上位に表示できるので流入を増やせる

【デメリット】

・料率が低いと期待通りの効果が現れにくい
・商品名やキャッチコピーを最適化しないと購買に至らない可能性がある

PRオプションの料率を高く設定したからといって、上位表示を獲得できるとは限りません。あくまでも商品名やキャッチコピーなど、SEO対策も万全にしたうえで行う+αの施策として覚えておきましょう。

ソリューションパッケージ広告

ソリューションパッケージ広告とは、Yahoo!ショッピング以外にも同時に広告を出せる手法です。GoogleやYahoo!など大手検索エンジンのトップページもしくは検索結果画面に自店舗の商品を掲載できるので、外部からの流入可能性が高まります。

普段Yahoo!ショッピングを使っていない人や、どのショッピングサイトで購入すべきか迷っている人もターゲットにできるので、顧客層拡大に貢献します。

【メリット】

・Yahoo!ショッピングユーザー以外もターゲットにできる
・リターゲティング機能を使える
・広告入稿の手間がほとんどかからない

【デメリット】

・設定から反映まで最大2週間程度かかる
・Googleへの出稿には別途審査がある

ターゲットを増やせる一方、広告配信までにラグがあるので、短期間の運用には不向きな点に注意しておきましょう。また、顧客層の拡大が期待できる検索エンジンへの掲載は、Yahoo!以外の媒体では審査の手間も生じます。

初めての運用ならアイテムマッチ広告がおすすめ

はじめてYahoo!ショッピング広告を運用するのであれば、初心者でも扱いやすいアイテムマッチ広告(ストアマッチ広告)がおすすめです。最低10円から入札できるので低予算で始めやすく、効果検証や分析次第で投資額も自由に変動させられます。

また、商品詳細ページに入れ込むキーワードと同様の内容で広告を打てるので手間がかからず、初心者でもチャレンジしやすいのがポイントです。特定のキーワードに応じて商品を表示する方式であり、表示されてからのクリック(タップ)率が高いこともおすすめできます。

「どの方式にすべきか迷っている」という場合は、まずアイテムマッチ広告から始めて、Yahoo!ショッピング内のシステムに詳しくなってから、ほかの手法にもチャレンジしてみましょう。

まとめ

Yahoo!ショッピング広告には4つの種類があり、ターゲットやコストに応じて自由に使い分けられます。有効に活用できればユーザーの流入も商品の露出も増やせて、購買のきっかけづくりができるのでチェックしてみましょう。

商品自体の成果率が高ければ、広告との相乗効果で更なる売上アップが期待できます。

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